南海トラフに備える!家具・家財の転倒対策

今回のテーマは「南海トラフ地震に備える」です。

今週1月17日はあの阪神・淡路大震災が起こった日で、あれから丸26年となりました。
6,434名の方が亡くなられ、10万戸以上が全壊、14万戸以上が半壊、7千戸以上が全焼となる大災害でした。決して風化させてはいけない大きな地震被害だったと思います。
30年以内に発生確率70%~80%といわれる南海トラフ地震ですが、26年前と住宅事情は変わってだいぶん進化してきておりますが震度6強や震度7となると大きな被害が出てまいります。

そこで、お住まいの建物の耐震基準はいかがでしょうか?1981年以前の旧耐震基準の建物は現在40年以上経過しております。しっかりと専門の建築士などにご確認していただくと安心ですね。

建物がしっかりとしているということが確認できれば家の中の家具・家財の転倒対策です。転倒防止器具はいろいろな種類があり、より効果を高めるためには適材適所に配置していくことが望ましいといわれております。
まずはL字金具です。これで大きな家具をしっかりと壁に固定しておればかなり有効となります。またベルトやチェーンで固定するというのも効果は高いようです。
ただ、借家のため壁にネジなどを打ち込めないという場合もあります。
その際は、伸縮ポール(突っ張り棒)も有効です。しっかりと効果がでるように「家具の奥(壁側)」に設置します。家具の前の方に設置すると揺れた時に外れる可能性が高いようです。また家具と天井の長さが30cm以上ある場合などはポールも外れる場合があるということで、その場合は家具や食器棚の前方の下にストッパーを挟み前に傾きにくくしてから伸縮ポールで上部の固定をしましょう。二つの器具を使うことで固定効果が高まります。

阪神・淡路大震災の震度7の地域では約6割の部屋で家具が倒壊しました。家具の転倒・落下が原因でけがをした方が46%、ガラスの飛散によってけがをした方が29%と多くの方がけがをしております。また逃げ道がふさがって閉じ込められた方も大勢おります。この教訓もしっかりと活かしていく必要があると思います。

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